ヤマザクラ(山桜)ってどんな桜?
ヤマザクラは日本に自生するサクラ属の基本野生種のひとつ。古来の日本時に最も馴染みが深かったサクラで、江戸時代後期にソメイヨシノが開発され主流になるまでは花見と言えば主にヤマザクラであった。そのため和歌にも数多く読まれており、あの有名な奈良県吉野町にある「吉野の桜」とは本来このヤマザクラを指していた。吉野山のサクラは、「シロヤマザクラ」というヤマザクラ。

豊臣秀吉が吉野山でお花見したって本当!?
さて、この桜の名所である「吉野山」でお花見大宴会をしたというのが、かの有名な武将「豊臣秀吉」という歴史があったのだ!しかも、その時の参加メンバーと逸話がスゴイ。
秀吉の絶頂期1594年、徳川家康、宇喜多秀家、前田利家、伊達政宗らそうそうたる武将をはじめ、茶人、連歌師たちを伴い、総勢なんと5千人で吉野山で花見をしたという。その様は、「豊太閤吉野花見図屏風」(細見美術館所蔵)に伺いしることができる。
この年、吉野は長雨に祟られ3日間雨が降り続いていた。そのことに腹を立てた秀吉は、「雨が止まなければ吉野山に火をかけて即刻下山する」と同行していた僧たちを脅したという。祈祷が功を奏したのか前日までの雨はすっかり晴れ、吉野山の桜は今に残るという話が受け継がれている。

吉野山にはサクラだけでなく、歴史的にも貴重な神社や仏閣が残っており遠い昔に思いをはせながらめぐる吉野山でのお花見散策をしてみたいもである。
吉野山はどこにある?
吉野山観光協会
URL:吉野山観光協会
所在地:〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2430
TEL: 0746-32-1007