春は暖かくなってきてそろそろお花を植えたいなと思う時期ですよね。ホームセンターなどにも色とりどりの花苗が並んでどれを選んだらいいか迷ってしまうのではないでしょうか。そんな皆さんに育てやすく手に入りやすい、春先から初夏まで楽しめる花苗を紹介したいと思います。コスパも良く、お手入れも簡単なので初心者さんにもおすすめです。
この記事で分かること

- 長く楽しめる花が知りたい
- 管理が簡単だと嬉しい
- 病気や害虫が心配
花壇や寄せ植えなど花苗を植える際に感じる上記の疑問や不安を下記の記事で解説していきます。
- 花もちが良い花苗6選
- 各花共通の管理
- 上手に殺虫剤を使おう
長く楽しめる花苗6選
それではさっそく、春先から初夏まで長くきれいに楽しめるおすすめの花苗を紹介していきます。
クリサンセマム ムルチコーレ

聞きなれない長い名前の花かもしれませんが、花径3㎝ほどの可愛い黄色い花をたくさん咲かせる花でホームセンター等でよくみかけます。春先からゴールデンウイーク過ぎの初夏まで途切れることなく次々と花をつけて楽しませてくれ、キク科で丈夫なので特別な管理は必要ありません。ちなみに「マム」とは、欧米で改良された洋菊ことを指すので名前に○○マムとついたお花をみかけたらキク科のお花なんだと分かったりします。
丈も20㎝~30㎝ほどで高さもありますので、寄せ植えの背面に植栽してあげるとメリハリがついてこなれた鉢植えになりますよ。風に吹かれてゆらゆら揺れている様もとても可愛らしいくおすすめです。
管理・花柄摘み

花もちはとても良いのですが、長く花をつけていると色合いが悪くなったり枯れてきますので終わった花は摘み取りましょう。花柄を摘むことで、次の花が咲きやすくなり病気にもなりにくくなります。私は花だけ摘むと見栄えが悪いので根元からハサミで切って管理していました。
ヒナソウ

花径は5ミリほどで茎も細く色合いも繊細&可憐でまさに春にピッタリのお花です。しかしその見た目よりかなり丈夫で育てやすいのが魅力。ひとつひとつは小さな花ですが、密集して咲きますのでボリュームも存在感も申し分なしです。また、常緑の多年草なので上手に夏越ししたり、地植えであれば こぼれ種で増えるので毎年楽しめますよ。その姿は洋風・和風などいずれのお庭にも合うのでぜひ取り入れたい春のお花ですね。
管理・切り戻し
ゴールデンウイークが終わり、暑い日が続くようになると花咲きが悪くなってくるので、夏越しのためき戻しを行います。蒸れには弱いので梅雨前まで切り戻して風通しをよくあげると良いと思います。切り戻す位置など最初は不安に思うかもしれませんが、半分くらいのところで適当に刈り込んで大丈夫です。株が大きくなっているようであれば、大きい鉢に植え替えるか、半分に割って株分けしましょう。
フレンチラベンダー

ラベンダーと聞くとなんとなく北海道の富良野や各地域の高原など影響で初夏のイメージが強い方も多くいるかもしれませんが、3月中旬頃から店頭に並んでくる品種もあります。ラベンダーは多くの品種がありここでは詳しく述べませんか系統別に咲く時期も若干異なります。中でもストエカス系であるフレンチラベンダーは他の系統に比べ開花期が早く春先から梅雨前くらいまで楽しむことができます。
残念?ながら香りは他のラベンダーと比べると弱いですが、花穂の先に付くウサギの耳のような葉が特徴でその見た目は抜群の可愛らしさです。
ドライフラワー
花が咲いたら早めに摘んでドライフラワーなどにして楽しむのもステキですね。ラベンダーはもともと水分量が少ないので直射日光にあたらない風通しの良い場所に吊るしておけば2.3日でドライフラワーが完成します。
オステオスペルマム

最近では品種も増えてだいぶカラフルな花色が増えたオステオスペルマム。花径も5cm~7㎝ほどと大きく存在感もあり、一気に花壇や寄せ植えを華やかに演習してくれます。キク科だけあって丈夫で開花期間も長くとても優秀です。毎年花を咲かせる多年草扱いなので、上手に管理できればコストパフォーマンスも抜群です。個人的にはハンギングバスケットに入れるととても華やかになり好きです。
管理・花がら摘み、切り戻し
種ができると株が体力を消耗するので、花が終わったあとはこまめに摘み取りましょう。5月下旬~6月頃、花が咲かなくなってきたら株の半分程度に切り戻しましょう。花がら摘みや切り戻しをすることによって株の体力回復の他、病気の予防にもなります。
フクシア

貴婦人のイヤリングとも形容されるように、ぶら下がってゆらゆら揺れるような花姿が特徴的な花です。色もカラフルで花とガク部分で2色に分かれておしゃれなバイカラー配色となっています。花を下向きにつける特性を生かして、寄せ植えの他ハンギングバスケットなどにして吊るして楽しむのもおすすめです。
管理・水やり
水切れに弱く夏場完全に乾いてしまって枯れるパターンが多いので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。しかし、多湿が過ぎると根腐れの心配が出てくるので気を付けましょう。耐寒性も耐暑性も弱めですが、多年草ですので上手に管理すれば毎年楽しむことができます。
ワスレナグサ

ブルーの花を咲かせるワスレナグサ。ブルー系の花を咲かせる植物は少ないのでとてもありがたい存在です。一つの花は1㎝にも満たない小さな花ですが、たっぷり咲いてくれるのでさみしい感じはしません。多湿に弱いので日本での夏越しが難しく1年草扱いとして種を取って増やします。
管理・切り戻し
茎を伸ばしながらどんどん花をつけていくので咲き進むにつれてどうしても株姿が崩れていきます。そんな時は切り戻してあげると、また株元から花が咲いてくれます。
管理方法
品種ごとにあった管理方法がもちろん必要ですが、多くの花苗管理に共通して行うお手入れがありますのでみていきましょう。
花がら摘み

花がら摘みとは、咲き終わってしおれた花を摘むことを言います。終わった花をいつまでもそのままにしておくと腐って病気になったり、花がらに種ができる種類では体力をそちらに奪われ花の咲きが悪くなったりとあまりいいことがありません。花がら摘みは多くの花苗で必要になる管理方法なのでやり方を覚えておくといいですよ。
ポイントは花びらだけでなく、ガクや子房も含む花がらを摘むことです。つまりは、茎から切りましょう。切る位置など不安なこともあるかもしれませんが、あまり神経質にならずにこまめに花がらを摘んであげましょう。きっとお花はきれいに咲いて応えてくれますよ。
切り戻し

切り戻しとは、伸びた葉や茎を短くしてきれいに形に整えることを言います。茎を短くすることによって脇芽が増えて花数が増えたり、梅雨前に切り戻しをすることによって風通しを良くし、多湿による病気や害虫の発生を予防します。
植物によって切り戻し方法はありますが、多くの花苗の花が終わった後など梅雨前に株の半分ほどを切り戻します。
水やり

「水やり」とても基本的なことで簡単そうに思えますが、実は奥が深かったりします。水が大好きな植物もあるし、乾燥気味を好む子だっています。それぞれにあった水やり方法が一番なのはあたりまえですが、一般的に水やりでよく言われるのは「乾いたらたっぷりと」ということです。水は好きでも、多湿や蒸れを嫌う植物は多く水のやりすぎは根腐れやカビなどの病気を引き起こすこともあるで注意しましょう。水やりについてのページもあるので参考になさってみてください。
薬剤について
できれば薬剤は使わずに育てられたら一番ですよね。ですが、こまめに花がら摘みや切り戻し、水やりの管理をしていても病気や害虫の被害にあってしまうこともしばしばです。そんな時は、薬剤を上手に使ってみましょう。
オルトラン

私もお世話になっております「オルトランDX」。本当によく効きいて手放せません。使い方も花苗や野菜を植える際に掘った穴に適量蒔いてそのまま植物を植えるだけで根が吸収して殺虫効果を発揮してくれます。害虫に困っていて使ったことのない方はぜひ試してみてください。
ベニカX

こちらも住友化学園芸さんの商品で「ベニカXファインスプレー」スプレータイプの薬剤なので気になった時に気軽にスプレーできます。害虫の他にも殺菌成分が入っているので病気の予防にもなるらしくうれしい限りです。私はバラに使用しています。
ガーデニングライフを楽しもう
春から初夏にかけておすすめ花苗をご紹介させていただきました。育ててみたいと思えるお花がひとつでもあったらうれしいです。