ロミオとジュリエットに登場する「ローズマリー」と「ベラドンナ」ってどんなハーブ?

ロミオとジュリエット ハーブ成長日記

長い歴史の中、生活の一部として親しまれてきたハーブ。実はみなさんが、よく知っている物語の中にも登場しているんですよ。ではさっそく、今回は「ロミオとジュリエット」の物語に登場するハーブたちに会いにいきましょう。

物語のあらすじ

名門モンタギュー家の一人息子「ロミオ」と、同じく名門キャピュレット家の一人娘「ジュリエット」の恋愛物語。2人はあるパーティで出会い、一目で恋に落ちます。

「おぉ~ロミオ!どうしてあなたはロミオなの?」

の名台詞は皆さんもご存知ではないでしょうか?ところが困ったことにこの両家、血を血で洗うほどめちゃくちゃ仲が悪い!円満婚は望めないので若い2人は修道僧のロレンスにお願いして2人だけの結婚式を内緒で挙げます。ところがすぐに親にバレてしまい、ジュリエットは違う人と結婚させられそうになります。それが死ぬほど嫌だったジュリエットはロレンスから24時間仮死状態になれる薬をもらい、死んだふりをしてロミオをとの“かけおち”を狙います。

結局スマホのないこの時代、情報の行き違いがあれこれ起こり2人とも死んでしまうという悲劇のお話です。

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物語の時代背景

「ロミオとジュリエット」を書きあげたのは言わずもがな、イギリスの偉大な劇作家で詩人のウィリアム・シェイクスピアです。

ウィリアム・シェイクスピア
( William Shakespeare, )
1564年4月26日(洗礼日) – 1616年4月23日

没後400年以上たっても愛され続ける作品を多く残したシェイクスピアが、「ロミオとジュリエット」を発表した頃、イギリスはエリザベス1世の治世下でハーブが最も活用された全盛期でした。

このエリザベス1世女王陛下、ちまたでは“ハーブ狂い”なんて呼ばれるほどハーブが大好き♪そんな時代を生きたシェイクスピアの作品には、女王陛下への忖度もあった?かはわかりませんが、ハーブやスパイスがたくさん登場します。

中でも有名なのが、 「ロミオとジュリエット」 「ハムレット」 「リア王」などに登場する『ローズマリー』です。

ローズマリー

科名  シソ科
学名  Rosmarinus officinalis
別名  マンネンロウ
原産地 地中海沿岸
開花期 2月~10月

ヨーロッパでは生活に深く馴染みのある植物で、教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれ、また記憶や友情を意味します。キリスト教以前のヨーロッパで祝典や結婚式、葬儀に用いられ、「変わらぬ愛」や「貞節」の象徴とされてきた歴史があり、その生育はキリストの生涯を象徴し、多くの伝説で聖母マリアと結びついています。

物語との関わり

また現在でも「記憶のハーブ」として有名です。その他にも、若返りハーブ・貞淑・忠実を表す花でもあり、シェイクスピアが生きた時代から、結婚式やお葬式によく用いられていました。「ロミオとジュリエット」作品の中にも、ジュリエットの乳母がロミオのイニシャル”R”とローズマリーの”R”が同じだということを引き合いにだして結婚を意識させる場面もあります。また作品の終盤、毒を飲んで仮死状態になったジュリエットに捧げられた花もローズマリーでした。

ベラドンナ

科名  ナス科
学名  Atropa bella-donna
別名  セイヨウハシリドコロ
原産地 ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ原産
開花期 5月~9月
画像:熊本大学薬草園植物データベース参照

西欧で自生する多年草。花期にはくすんだ紫色の花を咲かせま、この花が過ぎた後に緑色の実をつけ、1cm ほどに膨らんで、黒色に熟していきます。この実は甘いといわれていますが、猛毒を含んでいるため絶対に食べてはいけません。

物語との関わり

ちなみに、ジュリエットが仮死状態になるために使った毒は「ベラドンナ」と言わるハーブから作られたと言われています。名前は、イタリア語で「美しい女性」を意味する bella donna の読みそのままで、古くには女性が瞳孔を拡大させるための散瞳剤として、この実の抽出物を使用したことに由来します。今でいう“カラコン”の代わりとでもいいましょうか。医学が乏しい時代とはいえ、美への追及はいつの時代もつきないですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。長い歴史の中で絶えることなく私たちの生活を豊かにしてくれるハーブ。ローズマリーの香りを楽しみながら「ロミオとジュリエット」の本や映画を見返してみるのも良いかもしれませんね。

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